1月3日、今年も芝山仁王尊に初詣に出かけました。
参道から階段を上がると、立派な仁王門があり、

ここに仁王様が門番として、お祀りされています。
その先の本堂には十一面観世音大菩薩がお祀りされています。
ところで、その仁王様は、江戸時代から火盗難除のご利益が受けられる、
ということで、大江戸八百八町の火消し衆の信仰を集め、
江戸から芝山(現千葉県山武郡芝山町)に至る「仁王尊参拝街道」があった、
と伝えられています。
このように由緒ある芝山仁王尊なので、
芝山鉄道が地元住民の長年の願い(*)通り延伸されて開通し、
また往時の信仰が集まるとよいですね。

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地元の噂では、
その昔(1887年頃)、鉄道を千葉に!ということで、
錦糸町-市川-千葉-佐倉-八街-芝山-八日市場-銚子(総州鉄道)
という案が地元の発起人から政府に申請された際に、
当時、利根川と江戸川を運河で結ぶため建設中だった
利根運河株式会社の大株主で、鉄道より水運を重視した
千葉県知事が、運河会社の存在が危ぶまれるのを恐れて、
「水運があれば、鉄道は不要」と政府に意見書を提出し、妨害したそうで、
その結果、総州鉄道は不認可となったそうです。
その後1888年頃、運河との競合を避けて、再度
錦糸町-千葉-佐倉-八街(総武鉄道)として再申請され、
現在のJR総武本線(八街以降は成東など九十九里側を通って銚子へ)に至っており、芝山町を鉄道が通ることが実現されてこなかったらしいです。